心理学ブームの火付け役、宮城音弥さん死去

http://www.asahi.com/obituaries/update/1128/001.html
ともあれ追悼。中学生のころ、筒井康隆がきっかけでフロイトユングに興味を持つのはオレと同世代の読書好きにはありがちなパターンだが、オレがまず手にした入門書はこのひとが書いた『精神分析入門』と訳書『フロイト』であった。その後は岸田秀やら丸山圭三郎やら。ああ、照れ臭い。
晩年は精神世界に関心があったらしく、『精神世界の謎に出会う本―死後、ひとの心は何処へ』や『霊―死後、あなたはどうなるか』といった「いかにも」なタイトルの著作が増え、「このひと、ちょっと危険な世界に片足を突っ込み始めたのかな?」と他人事ながら心配になったものである。
つうか、いまアマゾンで検索するまで、20年も前にこんな本を書いていたとは知らなかったよ。

タバコ―愛煙・嫌煙 (講談社現代新書 (702))

タバコ―愛煙・嫌煙 (講談社現代新書 (702))

アマゾンの紹介文を読むかぎりでは、「煙草にはいいところもある、だけど悪いところもある」といった穏健な内容のようだ。昭和は遠くになりにけり。