『理屈は理屈 神は神』続考篇

http://www.ne.jp/asahi/kanbe/musashi/rikutu.html
数日前にもとりあげたかんべむさし『理屈は理屈 神は神』のウェブ版の補遺。ストーリー全体の展開においても、個々の登場人物の心理においても、どうでもいいことをいちいち理詰めで考えないと先に進まないのが彼の作品の面白さ(と、その裏腹にある無味乾燥さ)だが、宗教を信心する過程を描いたこのテキストでも、「どうでもいいことをいちいち理詰めで考え」るというテイストは保たれている。何を信じていようが、かんべむさしかんべむさしなのだなあ、という凡庸か結論しか出てこないのだが。