息長きかな、メソッド

昨日、クラシック音楽関係の「○○メソッド」について調べていて判ったのだが、「定番」の地位を獲得した教則本はじつに息が長い。
たとえば柴田南雄はクラシックに興味を持ち始めた当初のオレにもっとも影響を与えた音楽評論家だが、残念なことに彼の評論集やエッセイ集はほとんど入手困難になっている。ところが『子供のためのハーモニー聴音』(ISBN:4276506026)は1955年の本なのに、いまだにほそぼそとながら売れ続けているのだ。
コンピュータ書の世界でも、市販のアプリケーションのマニュアルはすぐに陳腐化するのに、プログラミング言語の基礎を解説したものは、10年以上の前の本がいまでも役に立つ。それと同じことか。