喫煙漫画

いまさらながら『ヒカルの碁』を読んでいる。じつにヤニ臭い漫画である。何しろ登場する成人男性のほとんどが愛煙家なのだから。原作のほったゆみは基本となるネームを考えるだけで、細かい演出は作画の小畑健に任されていたようなので、これは小畑健の嗜好を反映していると言えるだろう。しかし同じ小畑作品である『DEATH NOTE』になると、喫煙シーンはそれほど目立たない(いま手元に単行本がないので、印象論でしかないのだが)。こうして少年漫画から喫煙シーンがすがたを消していくのも、「禁煙ファシズム」とやらの現われなのだろうか。