さよなら絶望工場

鎌田慧自動車絶望工場』(ISBN:4061830961)読了。とりおり差し挟まれる、いかにも「党公認」めいた言葉遣いに時代を感じるが、書かれている内容そのものはいまになっても古びていない。いや、一所懸命に働けば正社員への道が開けたこの当時よりも、雇うほうも雇われるほうも正社員にさせる(なる)気がまったくない現状のほうが、より悪化しているのではないか。副読書ならぬ副読サイトとして、「フリーター漂流」『自動車絶望工場』を薦めたい。