読後感

座談会と主要な記事をざっと一読。新聞社系の雑誌だからか、「ブログはジャーナリズムを変えるのか」という論調が目に付く。出版社系の雑誌なら、もう少し違った切り口をしたのではないか。ジャーナリズム云々に関しては、新聞社が過剰に怯えている印象がどうしても付きまとう。そんなにドラスティックに変化しませんってば。
座談会、いかにも弁が立ちそうなインフォバーンのひとと2ちゃんねるのひとに挟まれて、はてなのひとはやや寡黙。インフォバーンのひとは下ネタを連発しすぎである。「ブログで面白い情報を見つけたければ、ランキングや検索エンジンではなく、人力が大切になる」という結論に反対するひとはあまりいないだろう。
あとはてなのひとが、

ネットだってみんながもうかるわけではなくて、パイは限られています。おれはもうかる、あなたはだめ、というのはすべてのビジネスの基本でしょう。「結局もうからないよね」と慰めあうのは違う。(笑い)

という微妙に殺伐とした発言を。どうせオレたち無名ライターが呑みに行ってやることといえば、「結局もうからないよね」と慰めあいだけです。
その他の記事では、中国でのインターネット利用状況を解説した高原基彰「高まるネット論壇のニーズ」が面白く読めた。旬の話題でもあるし、あと2ページぐらいあってもよかったかも。
それにしても最近のはてなはPC専門誌、ビジネス誌論壇誌とひっぱりだこだが、きちんとしたインフォメーションがないので、一般ユーザーにあまり情報が伝わっていないのが、ちょっと残念。はてな広報日記はあるにはあるが、ここに目を通しているのはヘビーユーザーでも少数だろう。オレだって献本されなければ、気付かなかったはずだ。