「自業自得」

ユナイテッド・シネマとしまえんで「逆境ナイン」を観る。非常に馬鹿馬鹿しい。こういう映画は一瞬でも「素」に戻る瞬間があると白けるのだが、最後まで馬鹿を貫いていていた。マネージャー役の女の子(堀北真希)が可愛い。少なくないひとが「不覚にも感動した」という日の出商業戦の9回裏の逆転劇は、途中でトイレに立ったために、集中して見られず。何やら映画的教養に乏しい高校生のごとき感想である。実際、オレの映画的教養は高校生並みなのだが。
映画館のなかは平日なのに小学生や中学生のすがたが目に付き、ああ、いまは夏休みの最中なのかとの思いを新たにする。7月28日といえば、夏休み期間中でもいちばん楽しい時期だよな。「逆境ナイン」を観に来ていたのは、見事に男子小中学生のグループばかり。親に連れられなくても気軽に映画館に行ける都会の子供たちは、じつに羨ましい。