高橋源一郎による島尾敏雄『死の棘日記』評

http://book.asahi.com/review/TKY200505100261.html


 敏雄は、そのすべてを日記に書き込む。ちょっと待て。そんな余裕があったのか? いや、余裕がないからこそ、日記を書いたのだ。日記を書かなければ、死んでしまうと思ったから、書いたのだ。
思わせぶりな引用で申し訳ない。