干物女

ホタルノヒカリ (1) (講談社コミックスKiss)

「干物女」というキャッチフレーズが強烈すぎて、正式なタイトルがなかなか覚えられない（笑）。しかしこの漫画のヒロイン、ちゃんと恋愛しているではないか。そういうものから完全に降りてしまったひとの話かと思っていたのに。まあ、短篇連作ならともかく、長篇でやるような話ではなくなるか、そうなると。
ちなみに恋愛から「降りた」女性の日常を描いた短篇連作としては、高野文子『るきさん』（ISBN:4480032118）があるけど、こちらは本当に淡々としていて、恋愛しない（できない）自分への焦りはあまり感じられない。「恋愛してなきゃ女じゃない！」という強迫観念が広まったのは、じつは21世紀に入ってからではないのかな。