青山の夜

北田暁大+東浩紀トークショーのために、青山ブックセンター本店に赴く。トークショー本来の話題とは外れるが、いま人文系の研究者が何をすべきかについて、ちょっとばかり考えてしまう。昨日の話題とも関連するが、「はてなには人文系が多い」と言われている。しかしながら「はてな百傑」に入っているのは、時事問題に積極的に言及しているユーザーで、いわゆるフランス現代思想の影響を受けた「文学研究者」や「哲学研究者」はたとえ存在していても、ほとんど話題にならない。オレは古き良き時代の「文学研究者」や「哲学研究者」に愛着を感じつつも、いまとなってはかつての影響力を失うのもやむなし、とも思っている(ここがわれながら分裂しているのだが)。東氏にしても「『政治的なことがらにあえて関心を持たないというポーズが政治的なのだ』みたいなスタンスはいまでは通用しない」と言っていたわけで。あと最後の質疑応答で、意外なひとが発言したのに驚いた。