書きづらい

Weblogになってから「文章」は書かれなくなった?にはじまり、いまではid:yukatti:20041220#1103536755に意見が集約されつつある「文章」問題だけど、個人的には「本や新聞のような従来の活字メディア・伝統的なエッセイ、随筆に近い形式の文章」にこわだることにこそ、引っかかってしまうのであった。せっかくウェブという新しい媒体が普及したのだから、ウェブにふさわしい日本語の読ませかた、見せかたを模索したほうが、既存のフォーマットに従うよりは健全ではないだろうか。ツールによって文体が変わるのは当然だし、それをかたくなに拒むことはない。活字メディアに発表する文章にしたところで、初出誌に合わせて文体を変えている。*1

それにオレには、「文体が内容を決定する」という持論がある。既存のメディアで見かけるような文体で書かれたテクストは、結論まで「既存のメディアで見かけるような」ものになってしまう。いわゆる「段落文体」を守っているウェブ日記は、それゆえにこそありきたりの結論、ありきたりの解釈した提示していないように、(ちょっとだけ)思うのであった。

*1:意図的に変えているのではない。ふと気が付くと、「この雑誌の読者が求めているような文体」に否応なしになっているのだ。