叱って、マニアの子!

久米田康治育ってダーリン!!』を読む。いまとはまったく絵が異なるが、それでもやはり「久米田康治の漫画だな」と思わせる。「間違った前提にもとづいた非現実的な会話が延々と続き、ヒートアップしたところでみんながわれに返る」というパターンが、「改蔵」でも受け継がれているからだ。絵ではなく台詞回しこそが、漫画家にとっての「交換不可能な個性」なのではあるまいか。