ハウルあれこれ

http://mezzanine.s60.xrea.com/journal/200411c.html#24_t2

http://homepage3.nifty.com/kazano/200411c.html#23_t2

http://www.tctv.ne.jp/members/tuckf/MoviesReview/howl.html

などを読んで、付け足したくなったことをいくつか。

初期の宮崎作品では、オレは「ナウシカ」よりも「ラピュタ」が好きだった。きちんとした世界観があり、その世界観を受け入れなければ物語に入り込めない「ナウシカ」は、どこか息苦しかったからだ。それよりはストーリーの面白さを優先しており、設定に関しては「どうせ架空の国なんだから、何があったっていいじゃない」的なちゃらんぽさんさが感じられた「ラピュタ」のほうが開放的で、素直に楽しめた。「ハウル」はどちらかと言えば「ラピュタ」的で、だからこそ最近の宮崎作品のなかでは印象が良かったのだろう。

それから登場人物がどんどんメタモルフォーゼする点だが、ソフィーに関しては「本人の内面を反映している」で納得できる。しかしハウルに関しては、ほとんどボーイズラブ系の漫画の登場人物のようになることもあれば、パズーがもう少し年上になった、いかにも「宮崎アニメ」らしい絵になることもあり、こうした変化には強い必然性が感じられなかった。ハウルのような「絵に描いた美青年」はむかしの宮崎作品には登場しなかったタイプで、だからこそどんな風に描いたらいいのか、スタッフ間の意思統一を図るのが難しかったのかもしれない(実際のアニメ作りの現場がどうなっていて、監督がどの程度の決定権を持っているのか、よく知らないのだが)。