続レコミュニ

音楽配信サービスに関する複数の記事を手掛けているという事情もあるのだが、レコミュニにどっぷりと入り浸ってしまう。オレには音楽好きの友人知人がそれなりに多く、酒の席で音楽について語る機会も多い。しかしそこで話題になるのは、今後のレコード産業のありかたやら、音楽著作権の矛盾点やら、田舎の教育大学の音楽科に現存する前近代的な徒弟制やら。レコミュニのレコメンド機能によって、「ほろ酔い気分で好きな音楽について、印象批評ですらない単なる感想を垂れ流す快感」をようやく取り戻せたとの思いが強い。

もっともいまのレコミュニを手放しで絶讃するつもりはない。特にユーザー・インターフェイスの判りにくさは、多くのひとが指摘している。この判りにくさのせで、お誘いのメールが来たのに、実際は入会できなかったひともけっこういるだろう。

さらにシステム全体でいえば、「“性善説”で運営」していこうという強い意志が感じられる。たとえば楽曲をアップロードするとき、JANコードや製品番号を入力するように求められる。このことで、「正規な手段で購入した楽曲以外はアップロードしてはいけないのだろうか」という心理的なブレーキがかかる(実際にはアップロードできるのだが)。また推奨ビットレートが160kbps以上とされているのも、そのためだろう(違法なファイル交換でやりとりされている楽曲には、極端にビットレートが低いものがあるので)。

ともあれ、いろいろと未完成さが目立つサービスではあるが、会員数が5000人、合法的にダウンロードできる曲が1万曲を超えたあたりで、ブレイクスルーするのではないだろうか。

あとオレから招待されたいひとは、http://www.asahi-net.or.jp/~qy4y-szk/myself/に書いてあるメールアドレスにメールを送ってください。ここ2,3年来に知りあったひとは、ブログのコメント欄やインスタント・メッセンジャーでのやりとりがおもで、メインのメールアドレスを知らないことが多いので。