いわゆるイナカルスタ

法事で新潟に帰省。新幹線の車内で『だれが「音楽」を殺すのか?』を読了。詳しい感想はまた後日。それから東京駅で買った阿部和重ABC戦争―Plus 2 stories』(ISBN:4101377227)のページをめくる。山形県の「郡」を舞台にした、いまの気分にジャストフィットなイナカルスタ小説で、笑ってしまう。何かに呼ばれているとしか思えない。

ちなみにイナカルスタ問題を考える上では、「成り上がりの港町」と「歴史の古い城下町」の対立も見逃せない。新潟県であれば、新潟市長岡市(内陸の県にはもっとふさわしいモデルがあるのであろうが)。どちらの都市が文化的イニシアティブを握っているかで、「県民性」みたいなものをある程度は測定できるのではないか*1

*1:さらにこれを、首都圏における横浜と東京の対立に敷衍できないだろうか。