樹里タンとブルネイ

上野樹里が表紙だったので、「AERA」を買う。

記事では、「皇太子ご成婚 夢の国のブルネイ国王の憂鬱」という小コラムが面白かった。最近、日本のインターネット利用者のあいだではナウルが話題になっているが、ブルネイも負けず劣らず面白い*1

この国は専制君主制であり、議会もなければ、まともな官僚も育っていない。国王の一言で事実上、すべての政策が決まり、おまけにイスラム原理主義に近く、いたるところで宗教警察が目を光らせている。

と書くと、恐ろしい独裁国家のように思えるかもしれないが、ブルネイは石油や天然ガスが豊富に採れるので、国民はすべて無税で、貧困層はいない。おまけに大学までの教育費は無料。そのため、「専制君主制」に表立って反対しようとする層はいないとか。ただし国王とその一族が政治的に重要なポストを独占しているブルネイでは、国王は単なる「象徴」ではなく、経営者として辣腕を振るうことも期待されている。そして皇太子がいまの国王ほど有能であるかどうか、一部の民衆は不安視しているとのこと。

*1:ところでいま35歳前後の日本国在住の男性は、ブルネイというと、芋蔓式に「村上麗奈」を連想するのではあるまいか。若い世代はgoogle:ブルネイ 村上麗奈で詳細が判る。