ぎゃぼーっ!!

二ノ宮和子『のだめカンタービレ』を4巻まで読む。クラシック音楽に関してはそれなりの予備知識があり、おまけに舞台となっている「桃ヶ丘音楽大学」のモデルが、あからさまにオレの妹の母校なので、「ウィーン・フィル……女入れないし」や「いかずち〜! 大雨〜(ここでしばらく時間経過)どっきゅーん! 足音足音♪ 泥棒泥棒♪」*1といったトリビアルなギャグにばかり反応してしまう。

しかしこの作品は『げんしけん』と同じく、「舞台は特殊だけど、ストーリーは正統的な学園コメディ漫画」として読むのが正しいのだろう。本当はそう読みたいのだが、無駄な知識が邪魔をするのだ。

それからシュトレーゼマンのキャラクターがあまりにも強烈で、巻を追うごとに「のだめ」の影がかすんでしまっているのが、いささか残念。何はともあれ「ぎゃぼーっ!!」である。

*1:ベートーヴェンの「3番」の第1楽章って、たしかにこんな風に聴こえるよね。