フォントサイズと弱視者

緑内障の検診のために、練馬駅前の眼科に行く。オレの家系には目を患うひとが多く、とりわけ緑内障は40歳前後に最初の症状が現れるそうなので、いまのうちに検診したほうがいいと思ったのだ。

アトピーのせいで網膜に小さな穴が開いているが(そうか、網膜もアトピーになるのか。だからオレは子供のころ、いつも目をこすってばかりいたのか)、いまのところは網膜剥離緑内障白内障などになる可能性は低いとのこと。ただし1年に1回は検査をしたほうがよさそうだ。読むことや書くことが仕事なのだから、目が悪くなったら、それこそ目も当てられない。

検診そのものは30分程度で終了したが、大変だったのは帰宅してから。検診中にさした目薬の副作用で、目の焦点がまったく合わないのだ。雑誌も読むのも、メールやウェブを読むのも苦痛でしかない。具体的な数値を挙げれば、フォントサイズが16ポイント以下の文字は、ディスプレイ上ではほとんど読めない。読む気になれないのではない。単に読めないのだ。

オレはCSSを使って、この日記の本文のフォントサイズを12ポイントに固定している。それは「12ポイントぐらいなら、視力が弱いひとでもストレスなく読めるのではないか」と思っていたからだ。しかしこれがまったく根拠のない思い込みにすぎなかったことを、今日の出来事で痛感させられた。SEO対策もけっこうだが、「いろいろなひとに読まれたい」と本気で思っているのなら、障碍を持つひとにも気を配らないとね。そして自分の著作には、今後は「EYE LOVE EYE」マーク*1をつけるようにしよう。版元が許可するかどうかは判らないのだが。

*1:オレの探しかたが悪いのかもしれないが、このマークに関しては、なぜかウェブで詳しい情報を見つけられない。