3パーセント

日本に消費税が導入されたのは1989年4月1日であり、その3日ほど前からオレはひとり暮らしを始めた。当たり前の話だが、ひとり暮らしとなると生活に必要なものはすべて自分で買わなければならなくなる。当時はほとんどの商品が外税表示だったので、何かを買おうとするたびに、「えーと、これは500円だから、100で割って3を掛けると、消費税は15円になって……」と計算していたものだ*1


「消費税が導入された日と、ひとり暮らしを始めた日がほぼ同じ」というのは自分が思っている以上にインパクトのある体験だったようで、いまでも「300」や「2000」といった数字を見ると、ほとんど自動的に「309」、「2060」と脳内で変換してしまう(5ケタの数字になるといきなりこの能力が機能しなくなる理由は、詳述するまでもあるまい)。おかげでいまでもコンビニで300円の商品を買うときに、小銭を310円分しか出さず、レジの女の子の不審そうな目付きで、ようやく自分の誤りに気がつくことが少なくない。

消費税が総額表示とやらになっても、やはりオレはそこに3パーセントをプラスして、いままでと同じようにレジでまごつくのであろうな。


と、今日の日記は国立大学の独立行政法人化と消費税の総額表示化という、いかにもな時事ネタでまとめてみました。

*1:若いひとは知らないかもしれないが、かつて消費税は3パーセントだったのだ