イリヤ

このところ睡眠障害というか何というか、中途半端な時刻に目を醒まし、中途半端な時刻に寝直すという毎日を送っている。眠れないのなら眠れないものと割り切って、読書や仕事に集中すればいいのかもしれないが、「あと30分ぐらいベッドの上で横になっていれば、また眠れるかも」などと思い、結果として無意味な時間を過ごすことになる。

おかげで「目を醒ましてはいるのだが、実質的には何もやっていないのと同じ時間」もプラスしたトータルの睡眠時間が12時間を超えることもあり、そんな日はさすがに「今日のオレはいったい何をやっていたのだろう」と索漠たる気持ちになる。レヴィナスが「イリヤ」と呼んだのは、まさにこのような経験ではないのだろうか。