作業

ちょっとした作業に意外なまでにてこずり、P.R.O.M.に行けず。残念。

と、上のセンテンスのようにIT周辺の業界には自分の仕事を「作業」と形容するひとが少なくないのだが、オレはこの用法があまり好きではない。実際、コンピュータを使った仕事は余人が想像しているほどクリエイティブでも何でもなく、自分のやっていることをなかば自嘲気味に「作業」と呼びたくなる気持ちも理解できなくはないのだが、それでも「作業」と口にするたびに、良質な仕事をするために最低限必要な自発性やら積極性やらが、そのひとのなかで消え失せている気がしてならない。仕事を自己実現の手段と思っているひとと、生活のための方便だと思っているひとは、じつは同じように貧しくて、その貧しさを象徴する言葉が「作業」ではないのだろうか。

ともあれ、いまの仕事がつまらなくてつまらなくて仕方がないひとは、「作業する」を禁句とし、「仕事する」と言い換えてみてはどうだろうか。何だか、ぷちハンナ・アーレントな結論になってしまったが。