凛よりも屹

テレビをつけたらたまたまやっていた「ちょっと待って、神様」というドラマを真面目に観てしまう。宮崎あおいに見惚れる。こういう「凛」よりも「屹」が似合う少女には、心動かされる。ちなみに原作は大島弓子。「少女(あるいは20代前半の女性)の微妙な心の揺れ」を繊細に描こうとしたら、いまでは小説よりも漫画のほうがはるかに有効なメディアで、だからこそ最近では漫画が原作のテレビドラマが増えているのかもしれない。

ところで「広義の少女漫画が原作で、実写でテレビドラマ化された作品」の嚆矢は何なのだろうか。「東京ラブストーリー」の作者は女性だが、作品は少女漫画とは言い難いので、このさいは除外する。

ちなみに「『朝日新聞』の文化面や読書面のコラムで、ふだんあまり漫画を読まないひとから『繊細な作風』や『高い文学性』を礼讃されそうなA5判の少女漫画」というのが、オレが『蹴りたい背中』を読み終えた直後に抱いた感想。そしてこれはもちろん、かなりの誉め言葉でもあるのであった。