興行としてのプロ・スポーツ

個人的に面識のあるひとなら「似合わねー」と笑うだろうが、スポーツ関係の仕事のオファーを受ける。現在進行中の仕事と思い切り日程がかぶるので断ってしまったが、じつはかなり乗り気であった。沢木耕太郎なんぞを読んでいるおかげで、スポーツに関する文章を書いてみたい意欲が高まっているからだ(この安直さには自分でもあきれる)。

正確に言えばスポーツそのものというより、プロ・スポーツの持つ「興行」としての側面に興味があるんだけどね。一方では非常にストイックでありながら、他方では一攫千金を狙う山師的な人物がうようよしており、ビジネスとしては前近代的で荒っぽい要素が残っている世界は、やはり魅力的である。まあ、いきなり本格的なものが書けるはずもないのだが。

特に子供のころから好きだった大相撲の世界の内情は、じっくり取材してみたい。しかしかつてこういう事件があったりしたぐらいで、あまり踏み込んだことは書かないほうがよさそうだ。