中年の仕事?

このところ10代後半から20代半ばのひとが運営している個人サイトを読んでいて、息苦しい気分になることが多い。たしかに彼らはいろいろなものを知っており、いろいろなことを考えている。しかしどうにも「それしか知らない」、「それしか考えていない」気がするのだ。文章に幅が感じられないというか。もう少しふくらみやゆとりがあり、かつ「ネタ」的ではない文章を書いてもいいのではないか。オレ自身が20代のころに書いていたウェブ日記だって似たようなものなので(いまでも大して変わらんか)、偉そうなことは言えないが。

柄谷行人が『反文学論』で「小説を書くのは『中年』の仕事である」と書いていたが、ウェブ日記もあるいはそうなのかもしれないね。