ゴチ

盆休みボケ、いまだ改善されず。読書する気にもなれずにぐるナイなんぞを見てしまう。ゴチになりますのコーナーが決して嫌いではないからだ。ただし出てくる料理そのものに心惹かれたことはあまりない。複雑微妙かつ繊細な味付けの高級料理というものは、それを食べているだけで満足してしまいそうで、酒肴には向いていない気がするからだ(実際、このコーナーでは誰もアルコールを飲まない)。

小林秀雄は「複雑に加工された食べ物」を食べると「舌が小馬鹿にされてゐる様なあんばい」になると書いているが、この感覚はよく理解できる。ああ、小林秀雄なんかに共感しちゃったよ。