どうでもいいものを読む自由
『自由を考える』 [amazon] 読了。インターネットにおけるゾーニングとフィルタリングの問題が、いまの自分にとってはもっとも身近に感じられた。
たとえばはてなアンテナのようなサービスが充実すれば(と、はてなのサイトで書くのもアレだが)、われわれはお気に入りのサイトの最新の情報だけを正確にキャッチアップできるようになる。それはとても便利だし、悪いことではないのだが、「どうでもいいサイトを読む自由」が奪われる点には注意したほうがいいのではないか。自由というか、可能性というか。
本屋やレコード屋に行って、ぜんぜん興味のないジャンルの商品を偶然手にすることで、趣味や知識の幅が広がった経験のあるひとは多いだろう。気に入っているサイトしか読まないでいると、こうした経験に対する感受性が鈍磨する気がするのだよ。