TMネットワーク

DJムネカタのプレイを聴きながら、高校のころはTMネットワークがかなり好きだったことを思い出す。サードアルバムぐらいまでは(妹に借りながら)熱心に聴いていたんじゃなかったっけ。

前述のように音楽に目醒めるきっかけがYMOムーンライダーズあたりだったせいで、子供のころのオレはギター中心の音楽にはほとんど興味が持てなかった。そのため、バンドブーム時に登場したバンドはほとんど黙殺状態。そんななか、メジャーなシーンで良質なエレポップを作っていたTMネットワークは、電子音に飢えていたオレの渇きを癒す存在であったのだ。

そんなこんなで大学時代は同時代のポップスそのものへの関心を失い、クラシックや現代音楽に傾斜してしまった。しかし1990年代に入って、いにしえのニューウェイヴとどこか似た匂いを感じさせる渋谷系と呼ばれる音楽に触れ、オレはふたたび同時代の日本のポップスへの関心を取り戻すことになるのであった。