TAXi 2

確実に楽しめる娯楽映画が観たくなって、ツタヤで「TAXi 2」[amazon]をレンタルする。ぷちナショナリズムとぷちオリエンタリズムに満ち溢れた快作(このセンテンスをあまり真面目に受け止めてはいけない)。この作品に対して日本理解が浅薄でけしからんとか何とか言っても仕方がないわけで(さすがに誰も言わないか、そんなことは)、パリ嫌いで低学歴のフランス人になったつもりで大いに楽しめばよろしい。

これまでわれわれが「フランス映画」として受容してきた映画はじつは「パリ映画」にすぎず、フツーのフランス人が求めているのはこういう映画なのではないか? 「TAXi」シリーズを観るたびにそんな気がするんだけど、映画的教養のない人間があまり熱弁を振るっても墓穴を掘るだけなので、このくらいにしておく。ただまあ、フランス人が基本的に血の気の荒いやさぐれた人種だってことは、知っておいてもいいと思うけどね。そうじゃなきゃ、デモとかストのたびにあんなガイキチ騒ぎを繰り広げるはずがありません。フランス革命だって、相当に野蛮なもんだよね。