アキバ区

新潟市浜松市とともに来年の4月から政令指定都市に移行する方針が明らかになったと、NHKのニュースで知る。ついにというか、とうとうというか、やっとというか、田中角栄の妄執がこれで実ったわけである。
そうと知って気になるのは、自分の実家の行政区。新潟市 - 合併・政令指定都市によれば、関屋分水よりも西にあり、「平成の大合併」の前から新潟市だった地区は、まとめて「西区」となるようだ。もうちょっと俳味のある名前でよさそうだが、この分類には文句はない。本籍地は新潟県新潟市西区。悪くはない。
しかし旧新津市と旧小須戸町が「秋葉区」になるのが解せない。いったい何をどうひねれば、「秋葉」という名前が出てくるのか。この辺は以前にも「ときめき」駅のおかげで、オタクから注目を集めた過去がある。おまけに旧新津市は日本でも有数の鉄道工場があった土地で、鉄道ファンのあいだでの知名度は高い。何やら汗臭い区になりそうだ。

スイッチョ

猫のいる日々 (徳間文庫)

猫のいる日々 (徳間文庫)

短いエッセイを集めた本は、ぱらぱらとめくって気に入った一節だけを繰り返し読みがちで、通読するのはこれがはじめて。
なお本書はできれば、上で紹介している徳間文庫版ではなく、できれば六興出版版で読んでほしい。大佛次郎の猫コレクションの一部が、美麗なカラー写真として巻頭に収められているからだ。とりわけ「猫の湯屋」の図はどことなく『きょうの猫村さん』を思わせるものがあり、必見とまで言える。