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ネットランナー」の6月号に寄稿しました。内容は例の「はてな超入門」の連載第2回、韓国のコンシューマーゲーム事情、組織をつくれのレポートです。よろしければお買い上げください。

モテてモテて困っちゃう

太宰治「チャンス」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/244_20157.html

 これが即ち、恋はチャンスに依らぬものだ、一夜のうちに「妙な縁」やら「ふとした事」やら「もののはずみ」やらが三つも四つも重って起っても、或る強固な意志のために、一向に恋愛が成立しないという事の例証である。ただもう「ふとした事」で恋愛が成立するものとしたら、それは実に卑猥な世相になってしまうであろう。恋愛は意志に依るべきである。恋愛チャンス説は、淫乱に近い。それではもう一つの、何のチャンスも無かったのに、十年間の恋をし続け得た経験とはどんなものであるかと読者にたずねられたならば、私は次のように答えるであろう。それは、片恋というものであって、そうして、片恋というものこそ常に恋の最高の姿である。

深く噛み締めたい。

もういっちょ

太宰治「HUMAN LOST」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/271_15084.html
ちなみにこのころの太宰は薬物依存症から立ち直るために板橋の精神病院に入院しており、この病院はオレのアパートから歩いて10分ほどのところにいまでもある。

 性愛を恥じるな! 公園の噴水の傍のベンチに於ける、人の眼恥じざる清潔の抱擁と、老教授R氏の閉め切りし閨の中と、その汚濁、果していずれぞや。

「男の人が欲しい!」「女の友が欲しい!」君、恥じるがいい、ただちに、かの聯想のみ思い浮べる油肥りの生活を! 眼を、むいて、よく見よ、性のつぎなる愛の一字を!

こんなものばかり引用するからといって、オレの私生活に何らかの変化が起こったわけではない。