「ある朝 グレゴール・ザムザが目をさますと神輿を担いでいた」

さよなら絶望先生(3) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(3) (講談社コミックス)

当初は「『かってに改蔵』のほうが面白かったかな」と思っていたのだが、ここにきて笑いが冴えてきた。この作者ならではの自虐ギャグや、いまひとつ社会諷刺になりきれていない(なるつもりがない)時事ネタは健在。それにしてもこのひとには確実に、現役腐女子のブレーンがついていますね。

蛍が使っている携帯電話はオレと同じ機種

ホタル ノ ヒカリ(4) (KC KISS)

ホタル ノ ヒカリ(4) (KC KISS)

生産性のかけらもない自分語りになって恐縮だが、「働く女性」を描いた漫画を読んだときに抱く感想は、そのときの自分の状況に激しく左右される。要は仕事が順調だと素直に楽しめ、そうでないときには屈託してしまうのだ。安野モヨコの『働きマン』の印象がいまひとつだったのも、読んだときのオレの経済的・精神的な状態が悪かったからだろう。
そんなことはともかく、結婚はしたいが専業主婦になるつもりはない20代後半から30代の職業婦人にはお勧めの作品。