心理学ブームの火付け役、宮城音弥さん死去

http://www.asahi.com/obituaries/update/1128/001.html
ともあれ追悼。中学生のころ、筒井康隆がきっかけでフロイトユングに興味を持つのはオレと同世代の読書好きにはありがちなパターンだが、オレがまず手にした入門書はこのひとが書いた『精神分析入門』と訳書『フロイト』であった。その後は岸田秀やら丸山圭三郎やら。ああ、照れ臭い。
晩年は精神世界に関心があったらしく、『精神世界の謎に出会う本―死後、ひとの心は何処へ』や『霊―死後、あなたはどうなるか』といった「いかにも」なタイトルの著作が増え、「このひと、ちょっと危険な世界に片足を突っ込み始めたのかな?」と他人事ながら心配になったものである。
つうか、いまアマゾンで検索するまで、20年も前にこんな本を書いていたとは知らなかったよ。

タバコ―愛煙・嫌煙 (講談社現代新書 (702))

タバコ―愛煙・嫌煙 (講談社現代新書 (702))

アマゾンの紹介文を読むかぎりでは、「煙草にはいいところもある、だけど悪いところもある」といった穏健な内容のようだ。昭和は遠くになりにけり。

水野貴明×津田大介が語る、Podcastの今と未来。

http://www.dart-books.co.jp/ipod/
『詳説RSS』の増刷記念対談で、テーマはポッドキャストなのに、ディレクトリ名が「ipod」とはいかがなものか。
この対談でも話題になっているが、RSSポッドキャストといったWeb 2.0的な技術の「新しさ」をオールドタイプなパソコン好きに伝えるのは意外と難しい。「はてなアンテナとどう違うの?」「MP3でトークをアップするなんて、むかしからやってたことじゃん」と言われてしまえば、それまでというか。しかしこの対談は狂信的エバンジェリストになる風でもなく、ポッドキャストの新しさを判りやすく解説している。読むべし。