iTMS(クラシック編)

祝、iTunes Music Store開店! ということで、ほとんど需要がなさそうなクラシック関係の話題ばかり書いてみる。

  • ドイツ・グラモフォン、EMI、フィリップスといった主要レーベルが参加。今後もカタログの充実に期待できそう。
  • 値段は1曲150円、アルバム1枚が1500円。クラシックの輸入盤(特に「歴史的録音」と呼ばれているもの)はもう何年も前から値崩れを起こしているので、「格安」といった感はない。
    • そもそも交響曲のなかから1楽章だけ購入して何が楽しいのだ? 「アルバム」という単位と、基本的には「ライブ文化」であるクラシックの相性の悪さを再確認。
  • 「Today'sトップアルバム」が、アバドベルリン・フィルのベートーベン「第九」。お前ら、無難なものを選びやがって。
  • いまのところ漢字やカタカナ(要するに2バイト文字)での検索はできない。アルファベットのみ。小澤征爾が指揮したアルバムを購入したかったら、「小澤」ではなく「ozawa」で検索。「バーンスタイン」「マーラー」なども同様。
  • 開店ご祝儀としてカール・ベームウィーン・フィルモツレク*1を購入。じつはこの曲、ディスクを持っていなければ、最後まで通して聴いたこともないのであった。ご祝儀が死者の安息を願う音楽というのも、おかしな話だけど。

*1:クラシック好きには言わずもがなの註釈だが、モーツァルトの「レクイエム」の日本的略称。

iTMS(ポップス編)

  • シングルもオリジナルアルバムもベスト盤も廃盤だった幻の名曲、ともさかりえの「カプチーノ」が買えます。素晴らしい! オリジナルアルバムが手元にあるのに「購入」ボタンをクリックしそうになったよ。
  • モツレク」と同じく、じつはきちんとした音源を持っていなかったRCの「雨上がりの夜空に」を購入。間違ってライブバージョンを買ってしまった。

Alarm Will Sound

iTMSで有名なミュージシャンの名前を検索すると、本人の楽曲は見付からないのに、おかしなカバーを発見することがある。なかでも印象に残ったのは下の1枚。

Alarm Will Sound Performs Aphex Twin: Acoustica

Alarm Will Sound Performs Aphex Twin: Acoustica

タイトルの通り、エイフェックス・ツインの曲を生楽器で演奏している。試聴したところ、わりと違和感なく聴けた。電子音楽畑のミュージシャンがどんな方法で「作曲」しているのかは詳らかにしないのだが、リチャード君はアルペジエーターなどは使わずに、きちんと鍵盤を手弾きしているような気がする。上のアルバムでカバーされている「4」などが典型的だが、上モノだけならピアノの白鍵だけでちゃんと弾けるのだ、このひとの音楽は。だからこそ生楽器でも違和感がないのだろう。まあ、リズム部分を再現するのは大変だったと思うし、そこにこそこのアルバムの面白味があるのだが。と、試聴しただけなのに偉そうな口を利いていやがる。