バッドノウハウ?

わざわざ「?」を付けたのは、自分がこれから書くことがバッドノウハウに該当するのか、自信がないからだ。
SPAMメール対策のために、メールアドレスをわざと判りづらく書くひとがいる。たとえばすべてカタカナやひらがなで書いたり、特定の文字列だけを全角文字にしたり、「no_spam」のような特殊な文字列をメールアドレスに入れて、実際にメールを送るときには特殊な文字列を取り除かないと正しいメールアドレスにならなかったり。自分が愛読しているブログの書き手にかぎってこうしたケースが少なくない。あとはこれは狭義での「バッドノウハウ」には入らないが、週に1回くらいしかチェックしないメールアドレスを公開している書き手もいる。
何しろ「愛読している」のだから、そのブログの書き手に悪い印象を持っているわけではない。だからこそ、「メールアドレスは判りやすい方法で、できればメインのものを公開してくださいよ」と言いたくなるのだ。とりわけ「わざと判りづらく書く」というのは、ネットに不慣れなひとにとってはかなりの負担というか、そもそも意味が理解できないのではないか。特にれっきとした取材が目的で面識のないひとに連絡するときには、いささか苦労した。
かような理由があって、オレはメインのメールアドレスを意地になって公開しているのだが(例1例2)、残念ながら一面識もないひとからメールが来たことなんて、ここ1年で一度しかない。ここまで考えると、電子メールはもはや「役割を終えた」連絡手段ではないかと思えなくもない。

ファム・ファタールはどこにいる?

 どこかで誰かが中二病黒歴史という言葉を一回使うごとに、世界から価値あるものが一つずつ失われてゆく。
subtext - それはとても悲しいこと

友人に紹介してもらって、非常に感激した名言。オレならここに「サークルクラッシャー」を付け加えるだろう。かつての文学や芸術の歴史をひもとくと、「サークルクラッシャー」的な女性は存在していないわけではない。たとえば長谷川泰子の回想録(ISBN:4044060010)なんて、文学的な基礎知識が乏しく、かつ浅い読みしかできないひとからすれば、「この女はサークルクラッシャーだ」と思うだろう(実際には、小林秀雄を中心としたサークルは彼女によってクラッシュしなかったのだが)。ともあれそのような女性たちを「ファム・ファタール」ではなく、「サークルクラッシャー」と呼び換えることで、「世界から価値あるものが一つずつ失われてゆく」気がするよ。