『時をかける少女』を語る会
- 全体の雰囲気や意見については、しかるべきまとめが出ると思うので、自分が関係した点のみ。
- 当日、復習として渋谷で観る。これで2回目。
- あまり根拠のないままに「『時をかける少女』はバッハの『ゴルトベルク変奏曲』がやりたかったのではないか」と発言したのだが、わりと賛意を得られた。嬉しい。
- 細田守が監督したほかの作品も知っているひとから言わせると、彼は映画の構造として「差異と反復」を好んで採用するらしい。「デジモン」のBGMではラヴェルの『ボレロ』を使用しているとか。
- 二次会で「『ラピュタ』を公開当時にスクリーンで観たことがある」と発言したら驚かれ、かつ羨ましがられた。オレは古老ですか、そうですか。年下の人間とかかわりを絶たないかぎり、今日のような日はまたいつか来るのだろう。それも何度も。
日本以外全部沈没
- 作り手も受け手も「政治的に正しくないものはよくない」と思っている。
- それでも「政治的に正しくないシーン」で爆笑してしまう。
- そしてその直後、「政治的に正しくないシーンで笑った自分」に失笑する。
- そんな微妙な「ねじれ」を体現しているのが、まさに現代の日本だ。
- ゆえにこれは日本人にしか理解できない日本人のためだけの、真の「国粋」映画なのである。
- ちなみにこれでも褒めているつもりなのだ、オレは。