Le poète maudit

http://baudelaire.litteratura.com/
パブリック・ドメインに移行した著作物をウェブで公開する試みは珍しくないが、サイトデザイン、検索性、網羅性、資料性でここまで優れているものは珍しいのではないか。しかも作っている連中がどう考えてもフランス人ではないところに驚嘆。日本のぼくらも頑張ろう。
オレは詩を理解する感受性に欠け、もっぱら小説ばかり読んでいる散文的な男なのだが、ボードレールの「パリの憂愁」だけは学生のころから好んでいる*1。なかでも'ENIVREZ-VOUS'は一時は暗唱できるほどであった。この世のすべての酔いどれたちに捧げたい絶唱である。

*1:何といっても散文詩だからな!

ヒゲ

ボードレールの肖像写真からは同時代のほかの文学者に較べて、モダンな印象を受ける。それは彼が髭を生やしていないからだ。
なぜ19世紀のヨーロッパの知識人は、あんなに立派な髭をたくわえていたのか。そしてなぜ20世紀になると、みんなが髭を剃るようになったのか。フランス文学にかぎればジャン・コクトー(1889年生まれ)あたりを境にして、そのあとの世代は髭を生やさなくなる。これ、誰か研究していないのかな。

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