Le Roi Danse

王は踊る [DVD]

むかしテレビで何度か予告編を観ただけの映画のDVDを買うとは暴挙に等しい行動だが、『西洋音楽史』（ISBN:4121018168）でバロック時代の祝典をイメージを得る上で参考になると薦められており、おまけに近所のレンタルショップには軒並み置かれていなかったのだ。
映画としても見応えがあったが、かなり忠実に再現されていると思しい17世紀フランスの宮廷風景に目を奪われる。われわれが「音楽」や「演劇」と呼んでいるものは、かつてはこのような環境で作られ、消費（むしろ浪費）されていたのか。自作自演が当たり前であった時代、君主の趣味が絶対であった時代。
なおどうでもいい話だが、Wikipediaによればルイ14世は胃腸が弱く、公務の最中にも頻繁にトイレに駆け込んでいたそうだ。自宅でひとりで仕事をしているオレでさえ、急な便意には困らされることが多いのに、「観られる」のが仕事とも言える国王ともなれば、さぞかし苦痛なことであっただろう。同情に耐えない。
さらにどうでもいい話だが、なまじフランス語をかじったせいで、英語の「ダンス」のスペルを間違えやすくなったやつは少なくないはずだ。

ジサクジエン

もとは「芸術家が自分の作品を演じる」という意味だった「自作自演」が、なぜ「やらせ」の意味で使われるようになったのだろう。識者の意見を乞う。

本日の

体重、62.0kg、体脂肪率16.5%。