インストール型とホスティング型

ウェブログの心理学

ウェブログの心理学

ちゃんとした感想文を書くと予告しながら書いてこなかったので、自著脱稿記念に。
これまでは日本で「日記を認(したた)めるシステムたち」というと、hnstDiaryに代表されるインストール型のツールがメインに取り上げられ、「さるさる日記」や「エンピツ」はどこか日陰者あつかいされてきた。『ウェブログの心理学』のよいところは、こうしたホスティング型の日記サービスを、インストール型の日記システムと区別せずに扱っている点だろう。どんなツールを使っているかと、充実した日記を書けるかどうかは別問題なのに、これまでの日本ではなぜか「インストール型とホスティング型は別物」とする風潮があったのだ。

テクニカル派、と書くとかっこよすぎるのでアレゲ系日記としておくが、そうした理系の人間と、「ReadMe!」や「日記才人」的な文系の人間が出会うきっかけとなったキーワードが「ウェブログ」だったと思う。
と、『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』(ISBN:4798106577)に書かれているが、日本におけるブログブームがもたらしたポジティブな影響はここにあったのではないだろうか。まあ、最近の「ブログの終焉」云々といった話を読むと、インストール型とホスティング型の「人種の違い」をちょっと感じることもあるんだけどね。
ああ、やはりまともな感想文にはならなかった……。

wacca

某氏より招待されて、音楽に特化したSNS「wacca」に入る。招待されたばかりなのにこんなことをいうのも何だが、ネット上からダウンロードした音楽は、何をどのディレクトリにどんなファイル名で保存したかが判らなくなるので、次第に真面目に聴かなくなってしまう。iTunesを使えばどのディレクトリに置いておこうが、音声ファイルなら勝手に探し出してくれるわけだが、それだとラクをすべきではないところでラクをしている気になってしまう。パッケージメディアを単位にしてものを考えすぎなのか、オレは。