インストール型とホスティング型
- 作者: 山下清美,川上善郎,川浦康至,三浦麻子
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 単行本
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これまでは日本で「日記を認(したた)めるシステムたち」というと、hnsやtDiaryに代表されるインストール型のツールがメインに取り上げられ、「さるさる日記」や「エンピツ」はどこか日陰者あつかいされてきた。『ウェブログの心理学』のよいところは、こうしたホスティング型の日記サービスを、インストール型の日記システムと区別せずに扱っている点だろう。どんなツールを使っているかと、充実した日記を書けるかどうかは別問題なのに、これまでの日本ではなぜか「インストール型とホスティング型は別物」とする風潮があったのだ。
と、『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』(ISBN:4798106577)に書かれているが、日本におけるブログブームがもたらしたポジティブな影響はここにあったのではないだろうか。まあ、最近の「ブログの終焉」云々といった話を読むと、インストール型とホスティング型の「人種の違い」をちょっと感じることもあるんだけどね。
テクニカル派、と書くとかっこよすぎるのでアレゲ系日記としておくが、そうした理系の人間と、「ReadMe!」や「日記才人」的な文系の人間が出会うきっかけとなったキーワードが「ウェブログ」だったと思う。
ああ、やはりまともな感想文にはならなかった……。