屈託のないオタク

「いま『アフタヌーン』に連載されている漫画でいちばん面白い」という評判を聞き、田丸浩史ラブやん』を読む。オタクが主人公の漫画として『げんしけん』と比較されることが多いが、ストーリーらしいストーリーがなく、突発的なギャグで勝負する正統的な「ギャグ漫画」である点は『かってに改蔵』に似ている。ただし『改蔵』がオタクの持っている負の側面を露悪的・自虐的に描いているのに対し、『ラブやん』は屈託がなくて素直に楽しめる。規制の多い少年誌と規制の緩い青年誌の違い、あるいは作者の出身地の違い(久米田康治は東京近郊で、田丸浩史は大阪)が現われているのだろう。

同居しているくせに何がどうなるわけでもない「ラブやん」と「カズフサ」の関係は、ある種のユートピアなんだよね、じつは。あ、このふたりのやりとりが漫才風だから、「大阪っぽい」と感じるのかな。

誉め仕事

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/510566/

目立たないところに書いてあるので誰も気付いていないかもしれないが、アマゾンがライターを募集している。


職種名:Freelance Writer(フリーランス・ライター)

部署名:Media Products

勤務地:在宅

商品レビューを書く仕事。

レビューの執筆経験必須。出版社やメーカーとのコネクションがある方歓迎。

在宅勤務でも「和文および英文の履歴書、職務経歴書」は必須なのか、すでに「出版社やメーカーとのコネクションがある方」にとって、アマゾンでレビューを書くのが魅力的な仕事なのか、どうも不明な点が多い。しかし収入面での安定を考えると、こういう「誉め仕事」*1を積極的に引き受ける必要があるのだよなあ。

*1:だと勝手に決めてかかっている。ちなみに「誉め仕事」はオレの勝手な造語で、誉めること、当たりさわりのないことを書くのが最初から求められている仕事を指す。