2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

石川喬司じゃないんだよ

クイズ本のソムリエ カルトソムリエ 「この程度の難易度で『カルト』とか名乗ってんじゃねーよ」とは、とても言えない。どのジャンルでも6割ぐらいは正解できるのに、全問正解できるジャンルがまったくないのが、自分と本のかかわりを象徴している気がする。…

SF者カルトソムリエなれずじまい

小説である必然性?

宿主が男友達から借りた、今野緒雪『マリア様がみてる』(集英社コバルト文庫)の最初の巻[amazon]を読む。これといった大事件が起こるわけでもないのに、たしかに面白く読める。ただし地の文の言葉遣いが、三人称小説としてはいささかバナールというか口語…

アニメである必然性?

深夜にテレビをザッピングしていて、アニメをやっている局(ほとんどの場合はテレビ東京なのだが)があると、つい観てしまう。そのアニメにロリコン系の美少女や、SFマニア魂を刺戟するメカが出てくる必要はない。日本のセルアニメーションに特有の質感を楽…

マリみてが小説である必然性

あれも奇蹟

沢木耕太郎や内田樹といったオレよりふたまわりほど上の世代のひとが熱っぽく語る「キンサシャの奇蹟」が、実際にはどのようなものだったのだろうと興味を持ち、『モハメド・アリ かけがえのない日々』[amazon]をレンタルする(しかしこの、紹介するのがため…

これも奇蹟

先週の健康診断で体型のわりには中性脂肪が多いと医師に指摘され、節酒を決意する。ゆえにこれまでひたすら軽蔑していた低アルコール麦酒をはじめて買う。「飲む」ではなく「呑む」がふさわしいと思える程度には、麦酒らしい味わいがある。普通の麦酒は多く…

あれもこれもみな奇蹟なりムハマンド

C

C言語を真面目に勉強しようと思い立って、WindowsマシンにBorland C++ Compiler 5.5をインストールして細かい設定を済ませ、簡単なソースを書いてみたのだが、まともにコンパイルできない。同じソースをLinux上でGCCを使ってコンパイルしたら、問題なく実行…

当然の前提

『のはらのはらの』[amazon]を読む。いわゆるボーイズ・ラブものの漫画では、男が男を愛するのが当然の前提であるかのように描かれるケースが多い印象がある。あえてそれを「当然の前提」とはせず、自分が相手に抱いている感情が敬意でも友情でもなく、恋愛…

プログラムのはらのはらのコンパイル

ゴッドファーザー

テアトル池袋で『東京ゴッドファーザーズ』を観る。できれば年が明ける前に観ておきたかった佳品。ここやここで指摘されているように(というかこのふたつのレビューを読んで、観たくなったんだけど)、もしこれが実写映画で、現実の新宿でロケし、プロの俳…

動物的エクスタシー

『テニスの王子様』をぜんぶ読んでしまう。昨日も書いたが、この漫画には本当に「テニスの試合」と「テニスの練習」しか出てこない(あ、バスケとボウリングがちょっとだけ出てくるか)。授業中の風景や、クラスメートとの淡い恋愛といった、いかにも学園漫…

動物化しきれぬオレにもエクスタシー

恣意なリンゴ

椎名林檎 / りんごのうた [amazon]。若き日のバーンスタインを「知的というよりは頭脳的」と形容したのは吉田秀和だが、最近の椎名林檎は頭脳的な音楽の悪い例という感じがして、ほとんど関心が持てなくなっている。しかしこのシングルは映画音楽風のオケと…

CCCDナイト?

たとえばCCCDでリリースされた曲しかかけないイベントを開くほうが、レコード会社を相手に反対運動を展開するより効果的かも。DJ用のCDプレーヤーの安価な機種は普通のCDすらまともに認識しないことがあるので、途中でイベント続行不能になるかもしれないけ…

今日のアマゾン

雁須磨子『のはらのはらの』(大洋図書)[amazon] AFX / Smojphace [amazon] 『のはらのはらの』は5日のコメント欄でsuitouさんが推薦していたので。AFXのシングルはどうしても聴きたいわけでもないのだが、送料を無料にするためについでに購入(ひどい理由…

テニプリ

宿主が注文した『テニスの王子様』既刊21巻がどかんと届く。つい最近まで『ブラック・ジャック』がどんな話なのかまったく知らなかったくらい少年漫画に疎い彼女がなぜテニプリを、と思ったのだが、どうやらいろんなタイプの美少年がわさわさ出てくるところ…

テニスさえやってりゃ中学卒業か?

ポリティカル

昨日の記述に関して、hootooさんから反応をいただく。あれは特定の個人を指したものではないのですが、それにしても「ヒステリック」は言いすぎだったかもしれません。 うーん、「政治に関心を持つのはいいことだけど、それをまっとうな手段で表明するのは恥…

雪国の世界

雪国の世界(ウェブの文章編) 雪国の世界2(新聞編) この手の文体模写はネット上ではさんざんやられているわけだが、そのなかでも出色のものではなかろうか。特に「新聞編」の「社会面風」が傑作。「ウェブの文章編」のネタがやや古く感じられるが、1999…

ユキグニのクニザカイとはコッキョウか

圧倒的

大相撲 記録の玉手箱 データベース系の個人サイトとしては、前世紀末に日本映画データベースを発見したとき以来の衝撃。大相撲に関しては、日本相撲協会の公式サイトに匹敵するものを個人ユーザーが作ることなど不可能だと思っていたのだが、オレの認識が甘…

買い初め

アマゾンでこれから出る新刊、買い逃していた旧譜などを注文。 奥泉光『新・地底旅行』(朝日新聞社)[amazon] 沢木耕太郎『冠 OLYMPIC GAMES』(朝日新聞社)[amazon] 沢木耕太郎『馬車は走る』(文春文庫)[amazon] 椎名林檎 / りんごのうた [amazon] HALC…

ワタシマケマシタワ と云ふ俺がゐて

プツンとキレる子

ほかには吉野朔実『透明人間の失踪』(小学館)[amazon]、清水玲子『秘密』(白泉社)の第1巻[amazon]と第2巻[amazon]。 吉野朔実の短篇は物語をきちんと収束させることなく、いきなり「ぷつん」と終わるものが多い。それが余韻の深さにも物足りなさにもなる…

イマイチな子

今日から本格的な仕事始めなのだが、いまひとつ調子が上がりきらず、正月休みに宿主が買った漫画をまとめて読む。昨日と同じような書き出しであることには、大いに気付いてほしい。 今市子『楽園まであともうちょっと』(芳文社)の第1巻[amazon]と第2巻[ama…

仕事始め少女漫画に惑溺す

トリビュート

東京に戻る。正月休みに宿主が買ったCDにちらほら耳を通す。 「TRIBUTE TO FLIPPER'S GUITAR -FRIENDS AGAIN-」[amazon]。アマゾンのカスタマーレビューでは否定的な意見が目立つが、オレは聴き慣れた曲が目新しいアレンジで演奏されると、それだけの理由で…

聖域にならぬからこそ古典なり