食えるかどうか

梅田望夫ウェブ進化論』(ISBN:4480062858)読了。あとがきにもあるように強いオプティミズムに貫かれた本だが、ウェブで表現活動を行うことが経済的な利益に直結するかどうかについては、やや弱腰な記述が目に付く。
たしかに現状ではウェブから登場した才能が既存メディアに取り込まれて活躍するか、さもなければ既存メディアで充分な知名度を持っているひとが「営業活動」としてウェブを利用するか、このふたつのパターンしかない。少なくとも文章に関しては、商業媒体向けに書くものとブログで個人的に書くものはまったくの別物として捉え、後者ではきわめて趣味的なことを書くというスタンスがここしばらくは続くのだろう。
といってもブログに何となく書き留めておいたテクストが、商業媒体で文章を書く上でのヒントになることは、もちろんあるんだけどね。