「高橋メソッド」の本が出ます

担当編集者のかたから「公開してもかまわないですよ」という許可が出たのでお知らせしますが、今月下旬にソフトバンククリエイティブから『でかいプレゼン 高橋メソッドの本』が出版されます。著者は言うまでもなく「るびま」編集長(という肩書きでいいのだろうか)の高橋征義さん。オレは編集補助というかたちで、あれやこれやとお手伝いしました*1高橋メソッドを仕事に役立てたいと思っている若手ビジネスマンから、高橋メソッドに関する裏話を知りたいネットジャンキーまで、幅広い読者層に訴えるものに仕上がったのではないでしょうか。
個人的に興味深かったのは、高橋メソッドの元ネタが世間で取り沙汰されていたものとは、まったく異なっていたこと。いまGoogleで検索したところ、tDiaryユーザーはてなダイアリーユーザーにそれぞれ1名ずつ正解者がいるようですが。
それでは最後に浅ましく、かつ無粋なネタバレをば。

でかいプレゼン 高橋メソッドの本

でかいプレゼン 高橋メソッドの本

この人ゴミを押しわけて、はやく来やがれ、王子さま。

この人ゴミを押しわけて、はやく来やがれ、王子さま。

*1:Rubyコミュニティともオープンソース・コミュニティともほとんど無縁のオレがなぜこの本を手伝うことになったかというと、著者本人と10年来の付き合いがあるから、なんだけど。

「文系女子院生」という問題

ユリイカ2005年11月号 特集=文化系女子カタログ

ユリイカ2005年11月号 特集=文化系女子カタログ

話題の「文化系女子カタログ」だが、ある意味では体育会系以上の「男社会」である文系アカデミズムの世界を論じた冒頭の「コレラ菌的考察」と「アカデミシャン女子に花束を」を読んだ時点で、何やら沈んだ気持ちになる。たとえ恋愛関係でどれだけ煩悶していようとも、将来が保証されているだけ、理系男子院生は文系女子院生よりは幸せなのである、きっと。
……といったことを当事者がネット上で主張しても、「これって結局ある程度の文化・経済水準の恵まれた環境にあるインテリ女の話だよね、と一蹴され」(p58)るのは目に見えていて、「文系女子院生」の苦悩に理解を示す男性もまた「インテリ女子に媚を売ってるだけなんじゃないの?」と思われるのだろうけど。
あと虚構の登場人物とはいえ、「尾辻克彦の一連の作品に登場する胡桃子ちゃんとか、高橋源一郎の初期作品とりわけ『虹の彼方に』に出てくる娘さんとか」に「萌え」たと公言するのは(p217)、さすがに、あの、その……