2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧
報道ステーションで、青山の国連大学の前で抗議のために70日以上も座り込み運動を続けたクルド人難民に関する小特集を見る。いったい国連大学の向かいに位置する青山学院大学の学生や教員は、この事態に対して積極的なリアクションを起こしたのだろうか。ま…
例の騒動は本当にどうでもよくて、右翼のみなさんは頑張って「サヨク運動」を展開してくださいとしか言いようがない。しかしオレはいまだに、本宮ひろ志と宮下あきらをまったく区別できていないことを再確認したという意味では、有意義な騒動であった。
『スクールオブロック』(ASIN:B0002HNQ8O)を借りる。ああ、なぜオレはこれを劇場で見なかったのだろう。不明を恥じる。主人公の音楽的素養が1978年あたりで止まっていることと、ミュージシャンだけではなく、照明やマネージメントといった「産業」にかかわ…
イナカルスタ問題はひと休みにして、いつもの調子の日記に戻ろうと思ったのだが、id:musmmd:20040930#p1に衝撃的な情報が! 新潟市・新津市合併協議会 小田原が横浜市になるというか、舞鶴が京都市になるというか……。 オレの実家がある五十嵐地区(坂井輪村…
芸大美術学部絵画科日本画専攻という経歴(事実誤認だったらすみません)がそう思わせるだけかもしれないが、『ネガティブ』の表紙イラストを描いている安倍吉俊は将来、やや前衛的な画風の日本画家として、いわゆる「画壇」にデビューするのではないか。 そ…
『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(ISBN:4043747012)読了。いかにもラカン派の分析欲を誘うような小説だが、オレはそういうひとではないので、そういうことはやらない。 まず感じたのは、非現実的なストーリーに現実感を持たせるのに、「設定」…
でもさすがに、「ライフワークとして手がけるというのは如何でしょうか?」と言われると、ちょっと困惑してしまいます、id:naja-najaさん(27日のコメント欄参照)。いや、それだけ評価してくださるのは嬉しいのですが、こういうのは目端の利くマーケティン…
id:fenestraeさんはヨーロッパでは、「城壁の中/外」が市内と市外を分ける指標になっていると指摘している(22日のコメント欄参照)。日本では「川」が城壁の役割を果たしているのではないだろうか。たとえば新潟市では信濃川と関屋分水で囲まれた三角定規…
たったいま、愛子さまの近況をネットで観たのだが、不覚にも感動してしまった。とある絵本を熱心に読み耽り、いろいろな感想や質問を口にする長女(愛子さま)に向けて、父親(皇太子)がたったひとこと言ったのは、 いくら読んでも、答えはありません。*1 …
「オネアミスの翼」のパート2を作るとか作らないとか、じつはガイナックスの諒解を得ないで勝手に話を進めているとか、仙台をめぐる泥仕合とは関係ないところでもライブドアが愉快な話題を提供しているのを、どれくらいのひとが知っているのだろう。 「クイ…
INFINITE WHEEL mixiで知った、マウスを操作するだけでダブ風の曲を作れるフラッシュ。専用コントローラー(要するにミキサー)付きで、こういう音ゲーができたら欲しくなるかもしれない。しかしここまで容易にパターン化・パーツ化できるあたり、ダブは複製…
読みかけの本のプライオリティーを「高」「中」「低」に分け、「高」の本をすべて読了しないかぎりは新しい本を買わない、というルールは江古田のブックオフであっさり崩壊するのであった。平石貴樹『笑ってジグソー、殺してパズル』(ISBN:4087750531)と滝…
イナカルスタ問題を考える上では、古厩忠夫『裏日本』(ISBN:4004305225)も見逃せない。この本に関しては、かつてブックレビューを書いたので、そちらをご参照あれ(しかしこのころ書いた文章は、無駄に気負っていて恥ずかしい)。著者の古厩忠夫氏は、去年…
「イナカルスタ問題」、いろいろな意見が届いているが(すべてに応答するのは難しくなってきましたが、きちんと読んでおります)、りゅーしが書いた「街というものがひとつしか存在しないんでね」という一節が印象に残る。 もともと多くの日本人は地元からも…
上の2冊を読んで感じたのは、レコード会社の従業員も悪気があって、いろいろなことをやっているわけではないこと。彼らはミュージシャンとリスナーのあいだに立ち、よりよい音楽を作るための一員として活動してきたのだ。しかしレコード産業が不況に陥るにつ…
予告どおり、『だれが「音楽」を殺すのか?』について。だいたいのエピソードはオレもすでに知っていたが、津田さんという自分の意見をはっきり主張するライターがリミックスすることで、いま何が問題になっているかが明快になる。読み物としてもリファレン…
実家の蔵書から引っ張り出した岩城宏之『楽譜の風景』(ISBN:4004202507)を読む。大学生のころは、「指揮者って、こんなところにこだわっているのか」と素朴なレベルで楽しんだのだが、いまでは「『録音』ではなく『楽譜』こそが唯一真性なオリジナルである…
法事を済ませて東京に戻る。 法事のあとの宴席で、親戚のおばさんたちと会話していて、どうやら現在60歳以上の女性にとっては楽天の社長よりもライブドアの社長のほうが好感度が高いことを知る。「社長」っぽくないファッションが新鮮だったのか、あるいは単…
なお、イナカルスタ問題を論じる上では、「水曜どうでしょう」のサイコロシリーズも必見。このシリーズを観ると、「都会」と呼ぶに値する都市は日本には札幌と東京と大阪と京都しかなく、あとは「その他大勢」にすぎないと思っている北海道人が少なくないこ…
法事で新潟に帰省。新幹線の車内で『だれが「音楽」を殺すのか?』を読了。詳しい感想はまた後日。それから東京駅で買った阿部和重『ABC戦争―Plus 2 stories』(ISBN:4101377227)のページをめくる。山形県の「郡」を舞台にした、いまの気分にジャストフィッ…
行きつけ居酒屋で呑んでいたら、となりの席で呑んでいるふたり連れから、「予告編」「リテイク」といった言葉が聞こえてきた。どうやらアニメ製作会社(もしくは下請け会社)の会長と中堅の社員のようだ。練馬区はアニメ関係の会社が多い区だが、これだけ間…
id:harunoriyukamuさんが提起した「イナカルスタ風もんだい」からはじまり、ふだんは自分の趣味嗜好についてあまり語らないid:fenestraeさんが「シュトック・ハウゼン&Walkman」や「P.アンリ」を口にするに至った22日のコメント欄は個人的には有意義な議論が…
『興行界の顔役』(ISBN:4480039791)読了。ポップ・ミュージックが市民権を得る前は、かならずしもレコード産業が音楽業界の中心にいるわけではなかった。音楽が基本的に実演で聴くものだった時代は、レコード産業よりも「興行師」や「呼び屋」が業界のイニ…